森で育つ野生の馬の群れは、昔のガリシアを連想させます。毎年、夏には馬のたてがみと尻尾を切り、寄生虫駆除をする儀式があります。森に住んでいても馬の所有者はいます。産まれた子馬には、その所有者を示す印がつけられます。

この儀式は、いくつかのガリシアの村で伝統的な仕事として継承されています。これは人間と馬の体と体のぶつかりあいで、どんな道具も使わずに馬を操るというものです。人間たちによって、馬たちはこの囲いへと誘導されます。

この伝統はオイア、セデイラ、モンドニェドなどで引き継がれています。スペインで唯一見られるこの慣習が一番色濃く残っているのはポンテベドラのセブセドでしょう。毎年この儀式を始めるのはアロイタドーレスと呼ばれる若者たちで、彼らがこのイベントの本当の主人公です。

エンパナダやガリシア風タコ、ワインといったガリシアの郷土料理をアロイタドーレスと見学者たちが楽しむことでこの行事は終わりを迎えます。バグパイプやタンバリンなどでガリシア地元の曲を演奏するコンサートもあります。ここでしか見られない迫力あるイベントです。見逃すことはできません。

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