この巡礼の道はルゴ県のオ・セブレイロから始まり、コンポステラ大聖堂にある使徒ヤコブの前で終わります。

オ・セブレイロは、オス・アンカレスとオ・コウレルの間に位置します。ここでは冬場、雪が滑り落ちやすいように屋根に藁をしいたパヨサと呼ばれるガリシア独特の家を目にすることができます。何世紀もの間、これらの家がどのように使われていたのかを民俗博物館で目にすることができます。

ここにはサンタ・マリア・ア・レアル教会もあります。聖爵やパテナなどのローマ時代の宝石が保存されているサント・ミラグロ礼拝堂があります。

サモス方面には絶景ポイントのリニャレス、コンデサ病院、そしてアルト・ド・ポイオがあります。「カリクストゥス写本」最後の書に記されているトリアカステラには、巡礼者のための宿泊施設もあります。

オリビオ川とサリア川で獲れるマスで有名なサモスでは、モサラベ洋式のシプレス礼拝堂とサン・シュリアン修道院などを訪れることができます。修道院と教会を見学すると、まるで遠い次代にタイムスリップしたかのようです。旅のルートはポルトマリンへと続き、巡礼の道でも最も有名な町のひとつであるサリアへ到着です。

この町を出てサンティアゴへ到着すると、巡礼者には「ラ・コンポステラ」という100キロ歩いた巡礼証明書が発行されます。バルバデロの町では、文化遺産に指定されているロマネスク様式のサンティアゴ教会が見学できます。

近くにはベレサル・ダムのあるポルトマリンがあります。昔、このダムと同じ場所には村があったため、聖ニコラス教会を含むいくつかの建物は石を一つひとつ移動させて他の場所に再建されました。水位が低い時は昔の村が姿を現します。アーモンドケーキ、蒸留酒のアグアルディエンテ、そして地元で有名なウナギのエンパナダも食べてみてください。

パラス・デ・レイ市では、14世紀のフレスコ画で内部装飾されているビラール・デ・ドナス修道院が有名です。ここから何キロか行くと、ガリシアの重要な軍事建築とされるパンブレ城があり、原生植物の生息する地域で囲まれています。

メリデの町ではストップして一息つきましょう。ここでは、ライ麦パンと一緒に食べるタコのガリシア風料理が有名な場所です。またメリンドレという小さなお菓子もとても有名です。伝統的な食品の他にも、クリーミーなアルスア・チーズで有名な場所ですから、是非立ち寄ってみてください。

ここからサンティアゴ・デ・コンポステラまでは、もうすぐそこ。待ちに待ったゴールに到着すると、カテドラルで正午に行われる、巡礼者たちを迎えるミサがあります。それが終わると主祭壇にある使徒ヤコブの像を抱擁することができます。

7月25日が日曜日と重なる聖年にだけ開く聖なる門や、遺骸が保存されている礼拝堂、博物館、地下聖堂も見学してください。

Arriba