大西洋の荒波が打ちつける沿岸のルートをご紹介しましょう。この旅はベルガンティニョスのマルピカから始まり、フィステラで終わるルートです。

コルーニャ県にあるこのルートは荒波による漂流や難破が多いので、コスタ・ダ・モルテ(死の岸)と呼ばれます。冬場、風のある時期には海に出るのが難しくなります。

ベルガンティニョスのマルピカ地域では、究極の状況のおかれた漁師にとって灯台が命綱であることを確認できるでしょう。船の形を模したこの灯台は、ガリシアでも重要な灯台のひとつです。ロンクド岬で獲れるカメノテは世界で一番の味だといわれ、レストランや市場で高い人気を誇っています。ここからは、鳥類保護区とされているシサルガス島が見えます。

カマリーニャスの途中では、ラシェ市にあるソエスト・ビーチとトラバ・ビーチに立ち寄ってみてください。大西洋の強い風と波を感じると同時に、細かい浜辺の砂を楽しむことができます。 カマリーニャスは、ビラン岬の近くにある漁村です。その灯台は海上100メートルあり、スペイ沿岸で電気稼動した最初の灯台です。難破博物館では、美しい海について知ると同時に、150の難破が起こったこの地域の航海の危険さを学ぶことができます。

この地域の海の厳しさは、イギリス人墓地へ行けばよくわかります。19世紀、艦船HMSサーペントの乗組員172名が亡くなりました。この地域のビーチは自然海浜で、浜辺にはシエス島同様、カマリーニャと呼ばれる原生樹林が育ちます。この町の名前はそこからきました。

イベリア半島の一番西には、美しいネミニャ・ビーチのあるトウリニャン岬があります。その近くのファチョ山からはムシアの町を望むことができます。

ローマ人が「地の果て」と呼んでいたフィステラ。ここは巡礼の道を歩く多くの巡礼者たちの最終スポットです。ぽつんとたたずむロストロ・ビーチやマル・デ・フォラ・ビーチを散歩することができます。近くにある崖からみる夕日は最高です。

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