ガリシアではスペイン語の他にガリシア語も話します。どちらも公用語で、ほとんどのガリシア人はこのどちらも話すことができますから、ことばで問題が生じることはほとんどありません。

抒情詩の詩人たちに使われ、中世で大きな影響のあったポルトガル語と同様、ガリシア語もロマンス語です。「賢王」と称されるアルフォンソ10世は、ロマンス語で「カンティガス・デ・サンタ・マリア」を書き残しました。

ガリシアを訪れた際には、他の言語への翻訳が難しいガリシア語、例えばリキーニョ、エンシェブレ、ルリーニャ、アロウミニャール、トウショなどのことばを耳にするでしょう。それを聞けば、ガリシア語がやさしいリズムと音をもつことばなのを実感できるでしょう。

広く文学が親しまれてきたガリシアでは、女性作家の活躍が顕著でした。ロサリア・デ・カストロの詩やエミリア・パルド・バザンの散文から19世紀のガリシア社会について想像してみてください。どちらもスペイン文学の中で有名な女性作家です。

様々な賞を受けているガリシア生まれの作家には「ラ・コルメナ」、「ラ・ファミリア・デ・パスクアル・ドゥアルテ」など有名な作品を残したノーベル賞受賞者のカミロ・ホセ・セラがいます。他にもラモン・マリア・デル・バジェ・インクラン、エドゥアルド・ブランコ・アモール、アルバロ・クンケイロ、アルフォンソ・ダニエル・ロドリゲス・カステラオ、ゴンザロ・トレンテ・バジェステル、マヌエル・リバスなどの有名作家たちがいます。

これらの作家の作品はカミロ・ホセ・セラ財団、エミリア・パルド・バザン博物館、ロサリア・デ・カストロ財団、ゴンザロ・トレンテ・バジェステル財団などに残されているので是非、見学してみてください。

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